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ウイルス起源調査、将来の感染防止にも WHO調査団リーダー

ウイルス起源調査、将来の感染防止にも WHO調査団リーダー

新型コロナウイルス感染症の発生源を調べるため、14日に中国・武漢に到着した世界保健機関(WHO)の調査団を率いる研究者、ピーター・ベンエンバレク氏が、将来起こり得る新しいパンデミック(世界的大流行)を防ぐためにも、ウイルスの起源を解明することが重要だとの考えを示した。WHOが配信したインタビュー動画で語った。

 ベンエンバレク氏は人獣共通感染症が専門で、今回の調査で、ウイルスの起源を知ることは3つの理由で重要だと指摘。具体的には、「ウイルスの発生源を発見し、それがまだ存在するなら、人間の集団に再び入り込むこと」や「コウモリが起源だと分かれば、同じようにコウモリから人間にウイルスが伝播(でんぱ)する事態」を防げることに加え、「人間に伝播する前のウイルスが分かれば、病気の効率的な治療法やワクチン開発につながる可能性がある」と指摘した。

 同氏によると、調査団は10人の国際的な専門家で構成され、獣医師や医師、疫学者、ウイルス学者などが含まれている。ホテルで2週間の隔離生活を送った後、本格的な調査を開始するという。

 メンバーには、日本の前田健国立感染症研究所獣医科学部長も入っている。

 また、新型コロナウイルスは研究所から流出したものだなどとする説がソーシャルメディアなどで流布していることをインタビュアーから問われると、ウイルスの遺伝子の構造を調べたところ、人為的に作られたことを示す証拠はなく、「明らかに天然のウイルスだ」と応じた。その一方で、「実験室の事故は不幸にもたまに起こることだ」とも指摘し、ウイルスの発生についての他の仮説に比べても可能性は低いものの、念頭に置いて調査をすると語った。

 

引用:科学 - 産経ニュース (sankei.com)